担任の先生と分かり合えないお母様について ▶小1男児のお母様より

Q

もうすぐ夏休みが終わり、学校が始まりますが、そのことがとても憂鬱です。
我が子は大変わんぱくで、いたずらばかりするので、担任の先生からは『悪い子』のイメージがあるようです。「お母さんもしっかりして下さい。」と注意され、そのたびに切なく悲しい気持ちになります。わんぱくでも、優しいところや、ユニークなところもある息子なのですが、先生には受け入れてもらえないようです。「私が先生と上手くやらなければ」と思うのですが、息子のマイナス面ばかり注意されると切なくなります。そんな日々がまたやってくるのかと思うと恐ろしいです。どうしたらよいでしょうか。

A

:担任の先生と信頼関係を結べないのは、残念なことですね。お母さまはきっとやり場のないもどかしさを感じておいででしょう。
:いたずらばかりするので、先生には『悪い子』のイメージを持たれてしまったようですね。
:いくら注意しても、いたずらばかりするのは、先生の言う事をあまり気にかけていないからでしょう。それほど、本人は伸び伸びと過ごしていて、先生の言葉が耳に入らないのでしょう。
お子さんの方から、学校に行きたくないというようなことを言い出したり、そのような様子が見られたら、本人からよく話を聞いて、考えるとよいと思います。それまでは、あまり神経質にならない方がよいでしょう。
:わんぱくだけれど、優しくユニークなお子さんのようです。
:お子さんの良いところを、このように信じているお母さまなら、お子さんもきっと伸び伸びと自分の世界を謳歌できているのでしょう。それはとても素敵なことですね。
:先生には受け入れてもらえないようですが。
:親にとって、子どもを叱られることは、つらいことでしょうね。しかし、子どもの『わんぱく』は大人が想像もできないようなことをしますから、先生にとっては、とても面倒なことなのかもしれません。
先生も人間ですから、面倒な子を面倒に思う、そんなこともあるかもしれませんね。しかし、先生の評価が、そのお子さんの全てではないのですから、あまり気にしない事が一番いいでしょう。
:気にしないでいる事も、なかなか難しそうですね。
:そうですよね。
まずはお子さんに、正直に自分の気持ちを言ってしまう事ですね。
「もうすぐ夏休みも終わりね。あなたは元気過ぎるから、また先生に叱られてしまうかもしれないわね」
「お母さんも、先生と仲良くしなければいけないのだけれど、お母さんには、なかなかそれができないの」
「先生は、あなたのわんぱくを嫌だと思うのでしょう。大勢のお友達と同じように大人しくしてほしいと思うからでしょうね。だから、なるべく先生を困らせないようにしてね」
「でも、お母さんは、あなたが優しいことも良い子であることも、ちゃんとわかっていますからね」
と話して、後は気にしないようにすることしかないでしょう。そして、できれば、あまり関わらないことも、ひとつの方法です。お母さんが先生と接触しなくても、大丈夫、子どもは育ちます。
そうすることで、先生との信頼関係を結ばなければならないとか、良い母親にならなければという束縛から解放されると思います。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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