家庭学習の習慣をつけたいと願うお母様について ▶小1男児のお母様より

Q

入学当初、心配事はいろいろありましたが、息子は元気に学校に通っています。私が仕事をしているため、下校後は学童クラブに通い、そちらもとても楽しいようです。
宿題は、学童クラブでしてくるようなのですが、宿題以外にも自宅で勉強してもらいたいので、毎日プリントを2枚ほど、おじいちゃんとおばあちゃんに預けています。ですが息子が「やりたくない」と甘えるらしく、いつもやっていません。学年が上がれば、勉強は難しくなってくるだろうし、家でも机の前に座る習慣をつけたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?

A

:子どもにお勉強をさせたいお母さまのお気持ちも、やりたくない子どもの気持ちも、あまりに当たり前の姿です。
:宿題以外のプリントを、帰宅した息子さんにやらせるように、おじいちゃまやおばあちゃまに頼んでいるようですが。
:子どもにしてみれば、宿題さえやっておけば、何の不都合もないので、それ以上やりたいなどと思わないのは当然です。『プリント2枚ぐらい』と思っておいででしょうが、子どもにとっては、余分なものですから、できればやらないで済ませたいと思うでしょう。「やらせておいてね」と頼まれたおじいちゃまやおばあちゃまこそ大変でしょう。お勉強は、義務でするので、好きでする子はほとんどいないものです。
:いつもプリントをしていない息子さんに、お母さまは困っているようです。どうしたらよいのでしょうか。
:わずかな時間でも、必ずお母さまが一緒にすることがコツです。どんな場所でも、15分ほどでも構いません。質と量ということもありますが、小学校1、2年生のプリントなど15分もかからないものです。お子さんの隣に座って、問題文を一緒に読みながら励ましたり、○をつけたり、できたことを表にして壁に貼っておいたり、急がず休まず、続けることで必ずお勉強するのが楽しみになります。お勉強というよりも、子どもはお母さんと一緒の時間を確実に持つことの喜びで安定するからです。まさに『一石二鳥』です。
お母さま自身にもノルマを課さなければいけません。子育てと仕事との両立の中で『せめてこれだけは』というものをお決めになって、その中に取り入れていったら良いでしょう。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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