心配しすぎるお父様について ▶6歳女児のお母様より

Q

ひとりっ子の娘は、4月に入学したばかりです。父親である主人が積極的に子育てに参加してくれることはとても嬉しいのですが、娘に対してあまりにベタベタ接し困っています。
例えば朝、小学校の登校班の後ろをついて行ったり、娘の帰宅時間頃に自宅に電話をかけてきて、娘の様子を聞きたがったりします。職場から帰宅しても、娘に今日学校であった事などを聞くので、最近では娘もあまり主人と話したがりません。どうしたらよいでしょうか。

A

:羨ましい程愛されて、お幸せなお子さんですね。お父さまは、まだまだお子さんが幼いと思っていらっしゃるのでしょうね。
:登校班の後ろをついて行ったりするそうですが。
:お子さんが、入学したばかりできっとご心配なのでしょうね。ただ、いくら心配とはいっても、こんなことはそれほど長くは続かないでしょう。
もし、お子さんが、恥ずかしがったり、嫌がったりしたら
「お父さんは、あなたの事が本当に大切なのよ。それに何かあったら、他のお友達もお父さんが助けて下さるから、安心でしょう。良かったわね」
と言ってあげて下さい。
:娘さんの帰宅時に、職場から電話をかけてくるそうです。
:お父さまの心の中は、お子さんの入学の事でいっぱいなのでしょうね。その心配する気持ちを、お母さまが大らかに受け止めてさしあげて
「大丈夫ですよ」「今日もいい顔してましたよ」「安心して早く帰ってきて下さい」
と伝えればいいと思います。
:最近は、娘さんがお父さまと話したがらないようですが。
:お子さんは、自分の行動を詳しく思い出して説明する事が、わずらわしいのでしょう。こんな時こそ、お母さまがお父さまに上手に口添えをしてあげるとよいでしょう。何よりもまず大切なのは、お父さまのお子さんへの気持ちが、とても素晴らしい幸せなことだと、お子さんに伝えることがたいせつです。
そのうえで、お父さまには、小学校1年生くらいでは、自分の行動を詳しく報告することはできないし、またそれをしなければならないと思うと、聞き出そうとする人を、煩わしく思って避けてしまうことは、普通のことだと伝え、お父さまが居るだけで、子どもは安心で幸せだと、お父さまを励まし、慰めるのが、お母さまの役割であると思います。
お父さまが、情緒的に安定すれば、きっとお子さんも、自然に自分から話し出すようになるはずです。焦らずに過ごすことが、この時期のポイントです。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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