父と子のコミュニケーション方法 ▶1歳10カ月女児のお母様より

Q

初めての子育てで、夫婦そろって娘が可愛くて仕方がありません。特に主人は、子どもが女の子ということもあり、ものすごくベタベタと接しています。
ベタベタするくらいならいいのですが、そのコミュニケーション方法について、どうなのかなと思っています。
主人が娘に顔を近づけると、娘が主人の鼻をパクっと噛むのですが、噛まれて大げさに痛がる主人を見て娘が笑う、ということを繰り返しています。
私としては、娘に噛み癖がついて、お友達でも噛んだら大変なのでやめた方がいいと思っています。いかがしょうか。

A

:なんともステキなお話しですね。1歳10カ月と言えば、どうにもならないほど可愛い時期でしょう。
:ご主人が、お子さんにベタベタと接して、お子さんがご主人の鼻を噛んで笑うことを繰り返しているようです。
:ぎゅっと抱きしめて顔にたくさんキスしたり、お子さんが寝ているのに起こしてしまったりと、可愛いお子さんに必要以上にふれあいたくて、並外れた愛情表現をしてしまうお父さまのお話はよく耳にします。
鼻を噛んで笑い合うなんて楽しいお話ですね。お父さまが大好きなお子さんなのでしょう。お母さまは、ふたりの特別な世界を前に,ちょっとさみしいお気持ちになってしまうかもしれませんが、これも家族の絆が強く結びついている証拠です。
「あらあら、お鼻がヨダレまみれになっちゃたわね」とか
「よく鼻を噛まれるんだから、いつも顔をきれいにしておかなくっちゃね」と
笑って、ふたりをご覧になっていらっしゃるとよいと思います。きっと、ご家族みんなの気持ちが安定して、お子さんは、おおらかにお育ちになることでしょう。
:お母さまとしては、お子さんに噛み癖がついて、お友達でも噛んだら大変なので、やめた方がいいのではないかと思っていらっしゃるようですが。
:幼いなりにも、お父さまだから噛むという感覚は持っているものです。お父さまへの愛着からしていることですから、お友達を噛むというような攻撃的な噛みつきとは全く異なります。こういったことで、人を噛んでしまう癖がつくことはないので心配はいらないでしょう。
また、成長すればお父さまの鼻を噛んで喜ぶこともなくなるはずです。きっといつか、あの時にこんなことがあったよねと楽しく思い出される日が来るでしょう。ですから今は、豊かな愛情にあふれたご家族の中で、子育てを楽しまれるとよいと思います。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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