娘がもうすぐ卒園ということで、親としては嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちで毎日を過ごしています。
先日、園で文字指導があった際、娘は全部に丸をもらえなかったことを気にしていました。また娘は、服が少しでも汚れていると着替えたがるし、折り紙を折る時には、ちょっとでも曲がると最初からやり直さないとダメなのです。私は、少し神経質なのではないかと気になっています。
また、対応してあげられる時はいいのですが、忙しい時などには対応できないこともあるので困っています。
M:お子さんを大切に、それこそ手塩にかけて育てていらっしゃるのでしょう。気がつけば、小学校へ入学する時期となり、感慨深いお気持ちでしょうね。
T:園で文字指導があった際、お子さんが全部に丸をもらえなかったことを気にしていたとのことですが。
M:そんな時には
「どこがわるくてマルをもらえなかったのかしら?」
「見つけたら、もう一度書いて明日、先生のところへ持って行ったら、きっと花マルをもらえますよ」
というような関わり方をなさるといいでしょう。
T:服が少しでも汚れていると着替えたがるようです。
M:そんな時には
「○○ちゃんは、もう小学校へ行くのだから、自分でお着替えしてごらんなさい」
とお子さんに任せてみることです。
T:折り紙を折る時には、ちょっとでも曲がると最初からやり直さないとダメだそうです。
M:「初めからやり直すなんて、すごいわね」
「あなたの折った折り紙はステキね」
「その調子で、ゆっくり、しっかり折ってごらんなさい」
と、お子さんの成長・発達の能力を『てこ』にして、お子さんが満足するまで、させるとよいでしょう。
T:お母さまは、お子さんが少し神経質なのではないかと気にしているようです。
M:神経質なお子さんは、たくさんいるので、それほど気になさることはないでしょう。完璧を望んで、100%でなければ悔しがるお子さんは、それなりの目標を持っているのです。神経質だと心配なさるより、たいへん丁寧で繊細だとプラスに捉えられて、お子さんのこだわりを学習のチャンスと考えることです。子ども自身でその目標を成し遂げられるように、励ましてあげてください。子どもは自分でやってみることで、自分の力と向き合い、限界を知って、行動の調節を取る力も育ちます。
T:忙しい時などには対応できないこともあるので困っています、とのことですが。
M:6歳の子どもにとっての対応は、お母さまがいつもそばに付きっきりで手助けすることではありません。子どもが自分でできることは、自分でさせ、満足するまでやらせて、見守っていればよいのです。
お子さんを途中で妥協させたり、うるさがったりしないで、自分でやりきる力を育てながら関わってあげてください。きっといろいろなことがきちんと早くできるようになるはずです。神経質な性分は、もって生まれたものですから、直そうなどとは考えずに、良い方向へ生かすことをお考えになることが大切です。