おねしょが頻繁になってきた子どもについて ▶3歳女児のお母様より

Q

入園して数カ月経つ娘は、園に行くのを嫌がることもなく、元気に通っています。ただ最近、今までしなかったおねしょを毎晩するようになり、少し心配しています。日中も排泄がとても近く、トイレまで我慢することができない時もあります。入園前は、それほど失敗することもなかったので、園生活がプレッシャーになっているのかもしれません。娘にどのように接していったらよいでしょうか。

A

:入園前まで、お母さまが、大らかに基本的な生活のリズムを作っていらっしゃって、排泄に緊張することもなかったのだと思います。このお子さんにとって、お家は安心して過ごせる本当によいご家庭なのでしょうね。
: 最近、毎晩おねしょをするようになったそうですが。
:子どもの場合、昼間の緊張や、新しい発見の感動や興奮が、夜眠った後まで続く事はよくあることです。新しい生活に適応しようとする時は、大人でも緊張しますからね。このお子さんは、特に向上心の強い、感受性の豊かなお子さんなのでしょう。おねしょは、園でより良く過ごしたいという、子どもらしい健気な努力の現れであると思います。
お母さまは『大したことない』と受容して、心配し過ぎないことです。
: お子さんにはどのように対応していったらよいでしょうか。
:お子さんが寝る時間は、おそらく夜9時頃でしょうから、寝る前に
「おねしょをして布団を濡らしてしまうと、気持ち悪いから、紙パンツはいて寝ましょうね」と紙パンツを勧めたり、
「おしっこがたくさんになっちゃうから、おねんねする時は、たくさんお水飲むのはやめましょうね」など、気持ちよく休める工夫をしてみて下さい。
それでもおねしょをしてしまうような時には
「あら、おトイレに行った夢見ちゃったの?昔はお母さんもそんなことあったのよ。でも、もう気持ちよくなったでしょ?安心しておやすみなさい」こんな言葉がけを続けていくことで
「お母さんなら、自分が失敗しても一緒に受け止めてくれるんだ」と思って、お子さんの情緒も安定します。
 お子さんによっては、小学校6年生くらいになっても、おねしょしてしまうこともありますから、コンプレックスを感じさせず、長い目で、ゆったりと配慮してあげて下さい。
: 日中も、トイレが近いというご相談ですが、その場合はどのように対応していけばよいでしょうか。
:大人が一定の時間を見計らって、
「おトイレにいってらっしゃい」というだけでよいでしょう。
「今は行きたくない」といったような場合、
「またおもらししないでね」などと余計な事は言わず
「そう、じゃ、行きたくなったら行ってね」という程度で、見守ってあげる事です。
大人が神経質になりすぎると、子どもにも影響しますから、自然に任せておかれるのがよいでしょう。おもらしやおねしょをしないでいたいと、いうことは子ども自身が、いちばん願っている事ですから。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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