入園を間近に控えた息子は、クレヨンやハサミなどを見ながら、園生活を心待ちにしているようです。
我が家では、息子にあまりテレビを見せない方針なのですが、最近では、近所のお友達の家で見る、レンジャーものの番組を自宅でも見たがるようになりました。まさか、お友達のお家の方に「テレビは見せないでください」とは言えず、困っています。
テレビを見る事も、少しは仕方ないのかなとも思いますが、どのようにしたら良いでしょうか。
M:初めてのお子さんを、一生懸命お育てになっている、お母さまのご様子が伝わってきます。テレビは、子どもにとって、音と光と躍動的な動きがあり、魅力的でないはずがありません。
T: テレビは見せない方針のようですが。
M:お母さまはきっと、テレビよりも、もっと素晴らしく、文化的な物をお子さんに与えたいと考えておいでなのでしょう。
T: 近所のお友達の影響で、レンジャーものの番組を見たがるようです。
M:ちょうど、このくらいの年齢のお子さんでしたら、夢中になるのがごく自然な姿でしょうね。これらの番組の受け止め方は、大人と3歳くらいのお子さんとでは、ずいぶん違います。単純明快なストーリーで、ダイナミックなポーズなど、子どもにとっては、魅力的な要素が満載です。
T: お友達のお家の方に「テレビは見せないでください」とは言えず、困っていらっしゃるようですが。
M:そうですね。なかなか、そのようには伝えにくいものでしょうね。お友達と関わるという、大切な経験を、ギクシャクとしたものに変えてしまうこともありますから。
それに、子どもがそこまで夢中になれるものを、周囲の大人の一方的な先入観で、取り上げる事も問題でしょう。
子どもは、日々、いろいろなものを受け止め、どんどん成長していきます。その中で、最も自然に、良い物を自分自身で選びとっていく事が大切です。そのためには、夢中になったものについては、安心して、見る事ができるようにしてあげることが良いと思います。レンジャーものなど、一定の年齢になると必ず、卒業するものです。
T: どのようにしていけばよいでしょうか。
M:①お子さんが見ている番組をできる範囲で一緒に見る。見ている様子を見守る。
②目が悪くなるようなテレビの見方は注意する。
③望ましくないと思われる物については
「あんなのダメね、変ね」など自分の意見を言う。
このような、テレビの見方で、お子さんもお母さまも安心して、テレビを楽しむ事ができるでしょう。