習い事の決め方について ▶4歳女児のお母様より

Q

娘は年中組になり、毎日張り切っています。そんな娘が、クラスのお友達の影響からか、ピアノとバレエとスイミングを習いに通いたいと言いだしました。私は、3つも通うのは大変な気がします。また、お友達が通っているから自分も通う、という理由はあまり良くないと思うのですが、子どもの習い事を決める時には、どのように決めたらいいのでしょうか。

A

:積極的で、賢いお子さんですね。子どもの自主性や積極性、思考力などを育てる機会になさるとよいと思います。
: お子さんが3つの習い事を始めることについて、お母さまとしては、大変なのではとお考えのようです。
:それはそうですよね。時間もお金も体力も必要ですから、いくつも習うということは、難しいかもしれません。
: お母さまは、習い事はお友達が通っているから自分も通う、という理由はあまり良くないとお考えのようです。
:4歳のお子さんですから、習い事の動機の大半は子ども同士の情報交換からでしょう。そのこと自体は、決して良くないとは言えないと思います。また、大きな問題でもないでしょう。
: 習い事は、どのように決めたらいいのでしょうか、とのことですが。
:先ずは、お子さんのその意欲的なところをよく褒めたうえで、それぞれの習い事について、話を聞きながら判断なさる事だと思います。
「どうしてピアノを習いたいと思ったの?」
「どのお友達が、どんな先生のところで習っているの?」
「それは何曜日なのかな?」
というように尋ねると、子どもなりに答えると思います。そういった質問を3つの習い事それぞれにして答えを聞き、一週間のスケジュール表の中に書き出しながら、お子さんとご一緒に整理していくことから始めるといいでしょう。
それから、
「お母さんはあなたがこんなにいろいろなことに興味を持ってくれたことがとても嬉しいわ」
「あなたは本当にかしこい子ね」
「それで、お母さんの話も聞いてもらいたいのだけれどいい?」
「一週間は7日間でしょ?そのうちの3日間も習い事に行くとなると、お母さんはとても忙しくて、お家の事がきちんとできなくなってしまうの」
「お父さんにも何もしてあげられなくなってしまうと思うわ」
「あなたも疲れて長続きしなくなるかもしれないわね」
「それに、習い事にはどれもお金がかかるから、3つは難しいの」
「だから習い事は、あなたがどうしてもやりたい事を、先ず、ひとつ選んでほしいの」
というような言葉がけをして、お子さん自身によく考えて、選択させるとよいでしょう。
その答えを元に、子どもが『自分が主体的に選んだ』と思えるような決め方をなさるとよいと思います。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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