外でお友達と遊ぼうとしない子どもについて ▶4歳男児のお母様より

Q

年中組に通う息子は、夏休みに入り、ほぼ毎日私とふたりきりで過ごしています。もともと私にべったりな息子なのですが、お友達ともっと遊ぶ機会を持って欲しいと思い、時々公園に行きます。公園では、息子と同じクラスのお友達が、子ども同士で遊ぶ方が楽しいといった様子で、色々な遊びを展開しているのですが、息子は私の足元にくっついたきり離れません。とても気になっています。

A

:お母さんが大好きでいいですね。夏休みというのですから、幼稚園に通っておいでなのでしょうか。お子さんはきっと、まだ、生活の適応に戸惑っている段階なのでしょうね。他のお子さんと比べることはないと思います。自分の納得のいく遊びや、関心ごとが見つかれば、きっと動きだすはずですから。
:お母さまは、園のお友達と遊ぶ機会を作ったそうですが。
:お子さんのためにと、一生懸命なお母さまですね。けれども焦る事はないと思います。4歳児と言えば、まだ年中組に上がったばかりです。今は、自分なりに納得のいく面白い遊びを見つけている時なので、安定した気持ちになれないのでしょうね。
:他の子ども達は、子ども同士の遊びを楽しんでいる様子ですが。
:個人差があります。外遊びの好きな子、屋内でじっくり遊ぶことが好きな子、それぞれ違いますよね。お子さんは、外で暴れまわることがあまり好きではないのでしょう。他のお子さんと比べないで、自分のお子さんをよく見ていると、お母さまにとって安心する根拠が見つかると思います。
:お母さまの足元にくっついて離れないようです。
:「お母さんと何して遊ぼうか?」
「○○君は何したい?」
なんて聞いてみるのも良いでしょう。お母さまは、少しも心配することはありません。甘えたり、甘えられたりするメリットを考えると、それもまた楽しくなるはずです。
:甘えたり、甘えられたりするメリットとはなんでしょうか。
:愛することや、信頼するという、人として本当に大切な物が身に付き、優しい人間になれますし、安心して外に飛び出すことができる力を養えるということです。
お母さまは、それほど気にせずお子さんとの時間を楽しんであげて下さい。もう少し大きくなって体力もつき、物事への興味や関心が増してくると、必ず変わってくるはずです。
:園の先生に相談されたほうがいいのでしょうか。
:どちらでもかまいませんが、先生にお聞きになると、きっと誰かと自然に遊んでいる様子を聞かせて下さるでしょう。それで、ご安心なさるのもひとつの方法かもしれません。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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