お友達の真似ばかりしている子どもについて ▶5歳男児のお母様より

Q

園の参観日で見た我が子の作品づくりがお友達の真似であることや、常に周囲のお友達の後に行動する様子がとても気になりました。来年には小学校に入学するのですが、こんな調子で大丈夫なのでしょうか?

A

:園で行われる絵画製作の時に、お友達のものを真似しているなんてことは全く問題ありません。むしろそれは、そのお子さんなりのチャレンジの方法なんです。「学ぶ」ことは「まねぶ」がもとだといわれています。子どもは、色々なものを手本にしながら、知識や技術を習得していきますから。
: そんな時、お母さまはどんな対応をしたら良いでしょうか。
:褒めてあげて下さい。お友達を真似したんだと思っても「わぁ、上手に出来たのね!どうやって作ったの?教えて?」と聞いてあげることが大切です。真似したと思われるものでも、その子の確かな作品なのですし、その子なりの思いが入っているはずですから。お子さまに「教えて?」と聞くことは、自信を育てることにもつながります。
: お友達の後で行動することについては、いかがでしょうか?
:お友達よりも先に行動できることだけが素晴らしいとは限りません。少し遅れても落ち着いて行動できることや、順番を守って並んで待っていられることも本当に素晴らしいことです。そんな時に「あなたはあんなにきちんと待つことができるのね」とお家に帰ってから褒めてあげることで、お子さんにとって、意識しないでしたことが意味のあることに変わってきます。お母さまは、あまり焦らずゆったりとした気持ちで、お子さまの些細なことを褒めてあげてほしいと思います。
: 小学校に入学するまでの間に、何かお家でできることはありますか?
:やはり、お子さんのできること・良いところを一生懸命見つけて、意欲を認め、自信を持たせて上げることですね。そして、慌てずに待っていてあげることも大切です。そのことで、お母さまの子育ても楽しくなってくると思います。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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