本園では、子どもを深く愛し、その心の声に耳をすませ、その思いを尊重することを、とても大切にしています。自分の思いが大切にされることを通して、子どもは自分が大切な存在であることを知り、自分以外の人を大切にしていくことを学んでいきます。幼児期に培われた自己肯定感とそれを基盤とした他者への愛情は、その子の一生を支えます。
愛されることを通して、自分を愛し、他者を愛することを学び、共に笑い合うことで、他者と共に生きる素晴らしさを学びます。子どもの善いものは、よろこびの中で育つのです。
子どもたちが生活の中で自ら生み出す遊びの中にこそ、本当の学びがあります。本園では、遊びの中で、子どもたちが「なぜだろう?」「どうしたらいいんだろう?」と問いをもち、子どもたちなりに実験を繰り返し、気づき、発見し、「ああ、そうなんだ!」「おもしろい!」と、実感をともなって体験的に自ら学びとっていくということを、とても大切にしています。そうして夢中になって探究していく中で、子どもたちが実感をともなって学びとったもの、さらに、その中で味わった自ら探究する喜びは、しっかりと子どもたちの中に残り、生涯つづく学びの基盤となって、子どもたちを支えてくれるものとなります。
子どもが夢中になって遊んでいるとき、それは子どもが“学んでいる”瞬間なのです。