我が子は、今年の春から園に通っています。園に通い始めたら、言葉がとても乱暴になり、驚いています。
「早くしろ」「バカ」「どけー!」など、息子がそんな言葉を使うこと自体気になりますが、そういうことを園でお友達に言われているのかもしれないと思うと、とても不安です。乱暴な言葉を使う息子に、友達ができなくなるのではとも考えてしまいます。大丈夫なのでしょうか。
M:元気なお子さんで、順調に集団生活に適応することができたようですね。とても楽しいお話だと思います。
T:今春、入園してから言葉が乱暴になったようです。
M:幼稚園や保育園には、たくさんお子さんがいますから、活力的な遊びの場面に出くわしているのでしょう。ごくごく当然なきっかけだと思います。
T:とても乱暴な言葉に、お母さまは驚いているようですが。
M:同じ言葉でも、子どもが使う場合と大人が使う場合では、違います。大人の感覚で、再現するとびっくりするでしょうね。子どもにとって、乱暴な言葉は、活力的で覚えやすく、まねしてみたくなるものです。
T:園でお友達に言われているのかもしれないと思うと、とても不安とのことですが。
M:言われているというよりも、年中や年長組の子どもたちの元気な遊びに憧れて、覚えた言葉なのだと思います。3歳ですと、まだ言われるような対象になる年齢ではありませんから。
T:わが子がそんな言葉を使うこと自体気になる、とのことですが。
M:お母さまにとってはそうでしょうね。家の中にはそんな乱暴な言葉を使う人はいないでしょうし、乱暴な言葉の意味をそのままに受け取れば、感覚の違いに驚かれるのは当然のことだと思います。
T:乱暴な言葉を使う息子に、友達ができなくなるのではとも考えてしまう、とのことです。
M:それは心配ありません。吸収力があり、活力的なお子さんですから、きっと、たくさんお友達ができるでしょう。心配しすぎずに、お子さんがリーダー的な存在になることを楽しみに、見守って差し上げるとよいと思います。
子どもの言葉は、基本的に家庭生活の中で、習得していくものですから、お母さまが、人やものを大切にする正しくて美しい言葉を使っていれば、お子さんの言葉は、必ず望ましい形で身につくはずです。成長のひとつの姿とお考えになっておいでになればいいでしょう。