親同士の関わりに困っているお母さんについて ▶4歳女児のお母様より

Q

子どもの事ではなく、親同士の関わりで困っています。
現在、娘は園までバスで通っているのですが、同じバス停で、いつもゆっくりお迎えに来る方がいて、しばらく私がお子さんをお預かりすることがあります。たまにならば私も構わないのですが、頻繁で、しかもその方はお礼を言うわけでもないのです。無神経な人だなと切なくなっても、もめたくないし、これからもお付き合いしていかなければならない相手なので、我慢しています。
どうやって、うまく付き合って行けばよいでしょうか。また、このような事は、園の先生に相談したら失礼でしょうか。

A

:争いはしたくないけれども、言いたいことはたくさんあって、ストレスがたまることは、よくあることですね。
子どものお迎えに平気で遅れ、人に子どもを預けてもお礼も言わない人が腹立たしいが、そのお子さんを残して、バス停を離れることには気がとがめてしまう。そんなご自分にもいら立ちを覚えていらっしゃるご様子ですね。 ただ、その方は、時間に遅れた自分のために、待っていてもらっているのではなく、バス停で子ども達を遊ばせられて『お互いに好都合な事』くらいに考えているのかもしれません。
:もしそうだとしたら、どのように対応したらよいでしょうか。
:やはりここは、こちらの本音を、相手のお母さまにもお子さんにも伝えることです。
「○○ちゃん、おばちゃんは急いでお家に帰らなくてはいけないから、お母さんが来るまで、ひとりで待っていられる?それともお家までひとりで帰れるかな?」と聞いたり
遠くにお母さんの姿が見えたら
「急いでいますから、お先に失礼します」と、近くにこないうちにその場を立ち去ってしまう。そして、なるべく会話を交わさないようにすることです。
子供同士が遊ぶために、バス停に残っているのではなく、こちらは自分の計画があるにも関わらず残っていたことを示して、相手に気が付いてもらうことです。感情の問題ではなく、やむを得ない仕事、自分達なりの生活のリズムのために、時間厳守で立ち去るのならば、相手も自分も傷つかずにすむでしょう。
もし、園のバスに乗っていた、先生にお子さんを預かってもらうよう頼まれたとしても、予定が入っている事を伝えれば、先生はバスを止めて待つなり、お家に電話をかけるなりなさるでしょう。
毎日の事ですから、そういったことが続けば、相手のお母さまも遅刻が減るかもしれません。
:これからもお付き合いをしていかなければならない相手だとおっしゃっていますが。
:挨拶程度のお付き合いなら、淡々としていれば問題ないでしょう。自分が主導の生活設計を立てていれば、他の人に振り回されることなくやっていけると思います。
:園の先生への相談も考えているようですが。
:それはやめておいた方がいいでしょう。単なる告げ口か、悪口になりかねません。かえってゴタゴタするでしょうし、園の先生も、きっとわかっていると思いますよ。相手が変わるには、自分がどう変わるかにつきますので、こういった問題には、自ら遠のく事が一番です。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
Copyright(c) Yamanashi Gakuin University. All rights reserved.