保護者同士の人間関係の悩みについて　▶４歳男児のお母様より

Q

息子は年少クラスに通っています。園の先生方は熱心で、保育に関しては信頼しているのですが、保護者同士の人間関係について悩んでいます。
ある保護者の方が、親同士の関係をグチャグチャにしています。私も一度、仲間はずれにされたことがあり、今はその方の顔を見るのも怖いです。クラス替えもなく、子ども同士がずっと同じクラスで過ごすのが嫌で、退園することも考えています。
園の先生に、このようなことを相談するのは申し訳ないし、したところで相手にアピールしては頂けないと思います。どうしたらいいのでしょうか。

A

Ｍ：よくあるけれども。本当に困ったお話ですね。保護者のトラブルというと、子ども同士のトラブルなどが原因となるのでしょうか。
誰かと誰かが仲良くしていることが気に入らなかったり、自分の子どもと比べて思い通りにならないことに腹をたてたりして、仲間の人間関係を壊していく人は、いつの時代にもいるものです。しかしこういった人は、みんなから恐れられたり、嫌がられたりして本当は孤独で気の毒な人だと思います。
Ｔ：このお母さまも、仲間はずれにされたことがあるようです。
Ｍ：仲間はずれは、確かに悲しいものですが、その人と仲間にならなくても、園の保護者としては、何も差しさわりないでしょう。
必要な連絡事項は、園から直接くるはずですから、それさえきちんと見ていれば、子どもに関することは、心配ありません。毅然としてご自分をお持ちになっていればよいのです。
Ｔ：今はその方の顔を見るのも怖いとのことですが。
Ｍ：こちらは、何も悪いことをしていないのですし、その人に何かしてもらうわけでもないのですから、怖がることはありません。さり気なく避けていれば、いくらでもやっていけるでしょう。
Ｔ：お子さん同士がずっと同じクラスで過ごすのが嫌で、退園もお考えのようです。
Ｍ：園では、地域別などの物理的な理由で、クラスが決まることがありますから、簡単にクラス替えなどできないものです。
何よりもまず、いったい誰のために園に通っているのかをよくお考えになることです。お母さんのためなのか、お子さんのためなのか、第一に考えなければいけない事があるはずです。お子さんが元気に楽しく通っているならば、それを変えるということは、お母さまの考えるほど、軽々しくできることではありません。
Ｔ：園の先生に相談することも、お考えのようです。
Ｍ：なさってもよいと思います。ただ、何をどのように伝えるかが問題です。相手の方の批判に終わる内容ならば、あまりその人と変わらないレベルになってしまいます。子どものために、どうあるべきなのかをお考えになれば、自然と答えがでてくるでしょう。我慢すると言うことよりも、関わらないことが大切です。
『君子の交わりは淡きこと水の如し』と言う言葉を私はよく申し上げますがこれは、人間関係の大切な方法です。時間とともに、きっと解決できるはずです。