元気すぎる子どもの入学準備について ▶6歳・小2男児のお母様より

Q

二人の男の子の元気に負けないよう、毎日頑張っています。
我が家では、上の息子も元気なのですが、小学校入学を控えた下の息子はさらに元気です。上の息子が小学校に入学する際に、周りのお母さん方が「○○園の子どもは元気過ぎるんだよね」と息子達の通う園について話していたことが気になっています。
今の時期に、お家で子どもに教える事や、やらせておかなければならない事などありましたら、教えて下さい。

A

:お子さんが元気ということは、家庭が円満である証のようなものですから、先ず喜んでいいことだと思います。
お母さまがご心配されているのは、お母さまの考えていらっしゃる小学校生活にお子さんが、適応できるかどうかということなのでしょう。元気過ぎるというお話しでしたが、乱暴とか、落ち着きがないといった様子なのでしょうか。走りまわったり、危ないと思われるようなことを平気でしたり、大声ではしゃいだりすることもあるのでしょうか。
でも、このようなことはごくごく普通の事です。そのような活力で、いろいろな物に関わり、痛い思いをしたり、気に入っていた物を早く壊したり、なくしたりしながら、感情を育てて成長していくものですから、何も心配はいりません。
:周囲のお母さんのお話しが気になっているようですが。
:『あの園の子どもは、元気過ぎる』と批判されたとお思いでしょうが、それこそ、気にしない事です。園の子ども全体を評価することなど、はじめからできないことだからです。子どもの成長には、大人の思惑などでどうこうできるものではないエネルギーがあるものです。子どもを伸び伸び育てたいと思ったら、道徳的罪悪以外は、周りの言葉など気にせずに
「うちの子は、やんちゃですから、ご迷惑かけてすみません」 と笑っていれば、いいのです。
男のお子さんを育てるお母さまは、そのくらい大らかに構えていないと、追い回されてしまいます。
:今の時期に、お子さんに教えておく事、やらせておいた方がいいことはありますか。
:先ずは、基本的な生活習慣ですね。ご飯をきちんと食べること、お手洗いを汚さずに使える、鼻をかむ事が出来ること、ひとりで履物を脱いだり履いたりできるというような事です。
そして、学校生活への移行ですから、みんなと一緒の時間を守る事、人の話を聞く事、このような事でしょう。おそらく、ご相談のお子さんは、この程度の事は、できているように思います。
子どもの活力、子どもらしさを受け止めながら、そのバランス、リズムを整えるつもりで、基本的生活習慣のしつけをされるとよいかと思います。
学校でのお勉強については、子ども自身の発達がもたらす自然の欲求と、先生で成り立っていきますから、お母さまは、それを見守り励ますことでよいでしょう。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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