就学時健診の時にふざけていた我が子について ▶5歳男児のお母様より

Q

就学時健診のため、息子と小学校へ行ってきました。初めての場所だったためか、息子は大変ふざけるので、私はとても困りました。
先生の質問に対して「知らない」「わかっている」「やりたくない」などと言い、結局、視力検査も聴力検査もできませんでした。私はこれまで、息子のこのような姿を見たことがなかったので、とてもびっくりしてショックを受けました。
小学校の先生方にも、目立って見えただろうと思います。
後日、園の先生にこの話をしたところ、園ではふざけることもありますが、こちらが伝えればちゃんとわかるようですよ、と言われました。私の接し方が、悪かったのでしょうか。

A

:小学校への入学は、お母さまにとってもお子さんにとっても、とても重大なことですから、ご心配はよくわかります。お子さんはきっと興奮して、このようなことになってしまったのでしょうね。
:就学時健診が成立しなかったようですが。
:それほど、重大な問題ではないでしょう。視力も聴力の検査も、本人が普段、元気で生活しているのであれば、入学しても普通にやっていけるので、ひとつの出来事として、笑っていたらいいと思います。
:先生の質問に「わからない」「知っている」などと答えていたようですが。
:初めての経験で興奮しているところに、子ども扱いされたため、浮ついてしまったのでしょう。就学時健診のような検査が、何を求めているかとか、結果の良し悪しとかなどに思いが至らなかっただけで、心配することはありません。感受性の強い元気な子どもとして目立っただけで、入学に差し支えるようなマイナスのことは何もないでしょう。
:園では、伝えればわかるそうですが。
:その通りでしょうね。健診という非日常の雰囲気や、小学校入学という不安が、自己コントロールが上手くできないくらいに興奮させてしまったのでしょう。就学児の発達には、何の問題もないはずですから、あまりあわてることもないでしょう。
:私の接し方が悪かったのでしょうか、とおっしゃっていますが。
:そんなことはないでしょう。緊張は、正常な感覚のひとつですし、おそらくお子さんも、自分がそのような態度をとったことを、はっきり記憶していないでしょう。
ゆったり、ゆっくり、自然に、入学前のこの時期を、安定的に過ごされることが大切です。いろいろ言って、お子さんの不安をあおったり、叱って自信を失わせるような事をしないように、気をつけることです。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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