動物や虫を怖がる子どもについて ▶小2男児のお母様より

Q

我が子は、心身ともに健康で、元気に学校に通っています。学習面でも、問題ないと思いますが、ひとつ気になっていることがあります。それは、動物や昆虫をとても怖がることです。そういったものが、苦手なお子さんもいるかと思いますが、我が子は異常に嫌がるため、心配になります。ちょっと見かけただけでも、私の後ろに隠れたり、泣いたりと大騒ぎです。男の子なのに、情けなくなります。どうしたらいいのでしょうか。

A

:とても感受性の強いお子さんですね。よく聞く話です。それほど、ご心配することはないかと思います。
: 嫌がり方が異常だということですが。
:お母さまが異常だと思われているだけで、それは、嫌なものに対して敏感になっている姿なだけだと思います。
「○○君は、虫がキライなのね」 
と、フフフと笑って受け入れてあげることです。
感受性の強いお子さんですと、小さな虫がものすごく大きく、また気味悪く思えたり、犬や猫が怖くてたまらなかったりするということは、本当によくあることなのです。
: お母さまの後ろに隠れたり、泣いたりするとのことです。
:そんな時には、お母さまが守ってあげると良いでしょう。
「お母さんがいるから大丈夫よ」
と言って安心させてあげれば、泣き続けて大騒ぎすることはないでしょうから。怖がるお子さんを、叱ったり言い聞かせたりすると、もっと不安になってしまうものです。
: 男の子なのに情けなくなります、とおしゃっていますが。
:こういったことは、男の子だからとか、女の子だからとかはあまり関係ないものです。心が敏感で、優しいお子さんだとお思いになればいいでしょうね。
: どうしたらいいのでしょうか。
:動物や昆虫を嫌がっているお子さんを、受容してあげることが一番大切です。どんなときにも、お母さんが守ってくれるという安心感が、成長とともに、いろんなものを受け入れるゆとりにつながるでしょう。
必ずしも、苦手なものを、克服させることが正しいと思う必要はありません。こういったことは、道徳的なことではなく、感情の問題ですから、お母さまは、笑ってそっと見守っていたらよろしいと思います。

(ラジオ番組「楽しい子育て」より)
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